住宅地盤調査
2015年10月13日
宅地地盤調査の目的
地盤が安全に住宅を支持できるかどうか判断するためには、地盤の特性を把握する必要があります。
1.地形を知る(微地形図,土地条件図など)
- 地質学・地形学→ 理学 = ロケーション調査
2.土質を知る(地盤調査,土質試験など)
- 土の物理的性質・力学的性質・化学的性質
- 土質力学・地盤工学→ 工学
地盤の土質判定 地盤の地層構成
地盤調査の方法-1 SWS試験
スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)
- 全自動タイプSWS
- 調査風景
- 安価な試験方法である。
- 装置が簡便である。(自動測定可能)
- 簡易なサウンディングの中では比較的貫入能力に優れている。
上記の理由などから、小規模住宅の地盤調査には非常に多く用いられています。
SWS試験結果の一例
地盤調査の方法-2 SDS
従来型の全自動SWS試験機(日東精工製 ジオカルテⅡ、Ⅲ)に、新たな計測項目を付加した試験装置を用いて調査
1.貫入深さ 2.載荷荷重 |
従来のSWS試験機でも計測可能な項目 |
3.回転トルク 4.回転あたりの貫入量 5.沈下速度・回転速度 |
新たにSDS試験機で計測する項目 |
得られたデータを解析することで、安価に土質判別が可能になります。
自動SDS試験装置
SDS試験の実例-1 土質を見抜く
SDS試験実施によって粘性土は深度GL-4.0mまで。以深は砂質土主体と判明!
杭の支持力計算に大きく影響します!
SDS試験の実例-2 設計を見直す
今後の宅地調査
SWSとSDSを組み合わせることで、SWSで確認申請を確実に通し、SDSで沈下の危険性を見抜く使い方が最も有効です。
調査P数は右図のように、
四隅SWS×4 + 中央SDS×1
を基本とし、その他、建物の形状や大きさに応じて調査提案いたします。